2012-05-01から1ヶ月間の記事一覧

パッキリン:  破裂する、破れる

牛の大きさの話に夢中になっている子蛙たちの話に怒っていた母蛙が牛の大きさを これ位だったかと言うと、子蛙はまだまだと言います。それを繰り返している内に母蛙 のお腹が「裂けて」死んでしまった。あるいは風船のようにどこかに飛んで行った話が イソッ…

まかり間違うと: ひょっとしたら、とても稀なケースかもしれないが

とても強いと言われたチームとそれほど強いと評判でなかったチームが互角に戦って いる場合に、その試合の後半には「makari=まかり」間違うと弱いと言われていたチーム が勝つかもしれないと言う声が急に強くなるでしょう。試合が始まるまでは「絶対有り得…

浮かれた、明るい気分: 高価なプレゼントを貰った時もそうでしょう

人間はどういう時に「ukareta=浮かれた」気分になるでしょうか。「高価な」贈り物を 貰う人は男より女の人が多いかもしれません。試験に「ukaru=受かる」とプレゼント をすると子供に約束をした親はその約束を守り、約束の「高価な品」を「okuru=贈る」 …

ダーニ: 何処へ

「何処へ」行くのと聞く時に名護方言では「マーニ」ガルーと言う場合と「ダーニ」ガルー という言う場合があります。「la'ni=da'ni=ダーニ」ガルーはアッカド語由来の言葉だと 推測できそうです。日が「傾き、低くなり、沈む」「方向」、川の水が流れる「…

無礼者と言ってバッサリ切り捨てる

今まで関係の有った人との関係を切り捨てる、これだけは欲しいと持って来た 見積り、予算を切り捨てるのを「bassariバッサリ」と切り捨てる、と表現します。 「passari=bassari=切り捨てる=切り離す=離す」と考えられます。日本では 武士が他人を「burei…

期せずして: 同じ時間同じ場所で同時に二人以上の人が同じ事をする状態

二人以上の人が「同じ」時間、「同じ」場所で「同じ」事、「似たような」動作をする とは「全く予想していなかった」のに、「偶然に」「全く同じような事、似た動作をする」 と「ki=期」せずしてと言います。「ki=全く同じまたは似ている」と推測されます…

ウクレー: 贈りなさい、贈り物

お菓子など普通の人は「普通の時」には「高い品物、高級品」は買いません。知人宅 に行くと「高級品を頂く」時があります。その時に知人は私たちもこんな高級品はあまり 口に入れません。 「稀に」にしか口に出来ませんと言います。きのう「贈り物」として …

奇貨居くべし: 水を貯える容器は甕で、気に入る人とは一緒にいます

お金は出来るだけ「貯めて」「置き」なさいといわれます。「貯める、備えて置く、準備する」 と関係がある言葉は「ka」行音と関係が深いようです。水を貯める容器に「ka-me=甕」があり ます。甕の沖縄方言は「kar=カー」ミーです。泡盛はカーミーに貯えら…

パニンとフ・パーヌ: 水中から跳ねて現れて見える状態と婚約

魚は水中に棲む動物ですが、たまに水上に体の一部を見せます。その様子を日本 ではは飛び「跳ねる」と表現します。跳ねるの名護方言は「panim=パニン」です。 跳ねて水上に体の一部を「見せる」魚は釣り上げられた魚も同じです。人間の 「捕獲物」になりま…

衣装、石垣、一心同体

衣装と石垣の意味が分れば衣装と石垣に含まれている「issi=ishi=イシ」の意味が分ります。 体に「くっ付いて」いて体の「外に」着るのが「issio=ishio=isho'=衣装」です。屋敷の敷地内 に建てて「外側と分ける、外側と接している」構造物が「issi=ishi…

側にいてくれるだけで良い

側に「ite=いて」くれるだけで良いと言う歌詞があります。あの人はこの前もあなたの「側」に 「ita=いた」ね、二人は良い仲なのでしょう、「いつ=itu」「issio=issho=一緒」になるのと聞く 場合もあるでしょう。日本語は同じ意味の二種類の言葉を並べて…

軌を一にする、帰一、得手に帆を揚げ、えてして

「同じ」状態にする、「同じ」ような状態になる事は「軌=ki」を「itu=一」にすると言います。 「同じ」状態になる、「ki=帰」するのは「ki-itu=帰一」です。 ある事をすると「ついつい、 ついでに」別の事も「続いて」する場合が多々あります。そういう…

イジマーヤー、チム・エー・ネン、ウムシル・ムン: 行ってみようね、詰らない、面白い物

評判の良い所へは行って見たいです。そこへ機会を見つけて「行ってみようね」 と友達や家族に提案する時に名護方言では「ijima'ya'=行ジマー・ヤー」と言います。 とても「majime=真面目」な男性は「tuma=詰」らないと言う女性が多いようです。 「jima」…

チャー・ナトゥガ、チャー・スーガ: 一体全体どうなっているの、今後はどうするの

ある件に関してその全貌が「見えない、掴めない」時に名護方言では「zah=cha’=チャー」ナトゥガー と言います。とても「悪い状態になっている」なら、「どうするの、どうしよう」と言うでしょう。そんな時 には「zah=cha’=チャー」スーガと言います。 将…

ヒジェー、ヒジャ、遺伝: 左、東、遺伝は同じ語源から派生した言葉です

アッカド語の「idu=出る、現れる、見えるようになる」が分ると「hidari=左」と東は 同じ語源から派生した言葉であるのが分ります。東は「日が出る」方向です。東の古語は 沖縄に残っている「hidia=ヒジャ」と考えられます。 左は首里方言では「hidie’= ヒ…

ウズウズと首実検:  表や前に出たがっている状態と見えるように前に立たせる状態

バレーやバスケットなど、いま目の前で「出ている、競技している」選手に代って「出たがっている」 状態を「uzu uzu=ウズウズ」していると言います。「uzu=出る」と推測出来ます。建物や容器の中に ある物は見えない場合があります。それが「外に出る」と…

仕度ヌ悪サヤ側ナリナーリ: そこ除けそこ除けお馬が通る

側の沖縄方言は「subad=suba=スバ」です。「側」に置かれているのは「除けられている」 証拠です。 勝ち組ではありません。 「負け組」です。 「戦いに負けて略奪される」方です。 仕度の言葉は支度金という言葉があるように「軍資金=支度金=支度」と考…

ダルン・ウランムン:  誰も居ないからどうしようもない

たくさんの人が遊びに来ていると期待したのに、「誰もいなくてどうしようもない」と 「がっかりした」時に言う言葉が「誰もいないから」遊べないでしょう。「誰も居ないから」 の名護方言はダルン「ウランムン=ulammun」です。名護方言のウランムンの前の「…

イヂュ:  梅雨時に咲く花

真白く咲くイヂュの花 沖縄では梅雨時に咲く代表的な木の花を「idu=イヂュ」と言います。この木またはこの木の花 をなぜイヂュと言うのでしょうか。 その名前は左利きを表すヒヂェールーやピヂェールーと関係 があるでしょう。左利きは何かをする時には左手…

ケレンミの無い:  悪い所が無くて清々しい

とても「感じが良い」人を「ケレンミの無い」と言います。 それから言える事は「kelemmi=悪さ」 考えられます。虫の中でも「ke=毛」虫は「ke=毛」嫌いされます。「ke=嫌われる、悪い」と推測出来 ます。そう考えると「ケレンミ」も多くの日本語と同じよ…

ご来場の皆様

ある会場に来ている人、「la-idi-o’=来場」の人を全て知っているなら、ご来場の皆様 とは言わないでしょう。参加されている方の多くを「知らない」時に、ご「来場」の皆様と 言うと考えられます。 アッカド語では次の通りです。 idu = 腕、羽、角、側、子…

ピヂとピヂェー: 肘と左

名護方言では肘は「pidi=ピヂ」で、左は「pidie’=ピヂェー」です。肘がピヂに なるのは直ぐに推測できますが、左がピヂェーになる理由が分りませんでしたが、 アッカド語の「外側に出る、外側に出ている」状態を表す言葉が「idu」行音で表さ れるのを知り…

恨み、怨み:  糸を引く納豆のように、ずっと後まで心に残る状態

糸を引くように長く続く、後まで「心に残る」状態を「ura=ウラ」行音で表すようです。 糸を引く納豆のように「悪い気持」が長く続くのを「ura=恨」むと言います。「恨めしや」 とこの世に出て来る幽霊は心「惹かれ」ていた相手の裏切りによる「ura=怨」み…

裏で糸を引き操る: 人形芝居など

サクラランの花の表と裏 表に出ないで「ura=裏」で糸を「引き」操作するのが人形芝居の方法です。 「ura=裏=引く、操る、操作する」と考えられます。わざと相手の意に反する 行為に出る、言いたい事の「反対、逆」の言い方をするのを名護方言では 「ura=…

空しい、無念、無能

空しい、虚しい、無念など「muna」行音が入っている言葉は「悪い」状態を表しています。 「悪い状態」 を表す「muna=ムナ」行音への当て字として使われている漢字は沢山あります。相手に「悪い」感情を抱い ているとどんな素晴らしい事でも「悪く」取ります…

どっぷり浸かる: 他所では全く見かけなくなる状態

ある事に「入り浸る」とそれをしている場所ではいつも見かけるでしょうか、それ以外 の所では「全く見かけない」ようになるでしょう。「入り浸る」に似た表現が「doppuri= どっぷり」「浸かる」です。「水の中に沈む、水に浸かる」と「見えなくなる」でしょ…

チクテン節: 衝撃的なほど面白い、軽快で愉快な沖縄の歌と踊り

なぜ「軽快で愉快な沖縄音楽」を「s,ihu=s,iku=作田」節と名付けたのでしょうか。 それは「怒髪天を衝く」の「衝天」と考えられます。「s,uku-ten=作田=衝天=勢いが 盛んで素晴らしい、面白い=衝撃的なほどの面白さ」と考えられます。作田節を初めて …

作り笑い: もう一つの語源

作り笑いという表現は元々は「笑い」を表す二種類の言葉を並べた言葉だったと考えられます。 即ち「作り=s,uku-ri=笑い」と考えられます。それがいつのまにか「おかしくもないのに、その 場に合わせて笑う」意味に変ったと考えられます。 日本語には二種類…

泣くと涙と仲直り

泣くと涙が出る場合が多いようです。「泣く=naqu=naku=涙=水」と推測できます。 仲の良い仲は「水入らず」です。親子「水入らず」と言います。関係が悪化していた人 たちが元の良い状態になるのを「naka=仲」直りと言います。「水入らずの関係になる」 …

ビーラー: とても強い人は体の弱い人を千切っては投げるでしょう

とても力の強い一人の人が沢山の弱い人を相手に戦う時に大勢の弱い人をいとも簡単に負かす 状態を「千切っては投げ、千切っては投げ」と表現します。そのような表現を見ると「弱い」人は 「千切られる」ような人と見なして良いでしょう。沖縄方言では弱い人…