イヂュ:  梅雨時に咲く花

     

         真白く咲くイヂュの花

 沖縄では梅雨時に咲く代表的な木の花を「idu=イヂュ」と言います。この木またはこの木の花
をなぜイヂュと言うのでしょうか。 その名前は左利きを表すヒヂェールーやピヂェールーと関係
があるでしょう。左利きは何かをする時には左手を「出す」、左腕を「出し」て使います。 さっと
「出て」行く、足の速い人を「ida=韋駄」天と言います。飛び「出した」と思ったらあっという間に
天にも届く勢いが韋駄天の速さかもしれません。「hi'de=秀で」た人は世間の人に「知られ」
ます。光は四方八方に出て行きます。光は発散・放射します。 そのような状態が「ide=出」光
でしょう。井戸は水を外に「出して」使うように工夫された水源地です。「ide=出」井は「井戸、
水、流れ出る」状態や、それと関連のある地名でしょう。沖縄県国頭村には「hidi=比地」という
地名ありますが、そlこには水が流れ出る所、滝があります。名護から本部の渡久地に行く途中に
「idu=伊豆」味があります。そこは山岳地帯にある村ですので、「水が出る、水が豊富」な場所です。
「idu=イヂュ」は雨が降り続き水が溢れ「出す」時期に咲くので名付られたのではないでしょうか。

  アッカド語では次の通りです。

 idu    = 腕、羽、角、側、子が出る(生む)、(外に出て)働く、力を出す、賃金や力(が出る)

          知っている、知らせる、認める、公表する、アッカド語

        英語では arm, wing, horn, side, labor, wage, power, to know

          to let know, to identify, to acknowledge, to announce

 la idu  = 知られていない、知っていない、アッカド語、英語では unknown