ケレンミの無い:  悪い所が無くて清々しい

  とても「感じが良い」人を「ケレンミの無い」と言います。 それから言える事は「kelemmi=悪さ」
考えられます。虫の中でも「ke=毛」虫は「ke=毛」嫌いされます。「ke=嫌われる、悪い」と推測出来
ます。そう考えると「ケレンミ」も多くの日本語と同じように、同じ意味の二種類の言葉、「ke=lemmi=
悪い」を並べて「悪さ」を強調して、それが無い状態を「ケレンミが無い=とても良い=素晴らしい」と
表現したのが「ke-lemmi=ケレンミ=悪い所」が無いでしょう。頭の「おかしい、いかれた」人を名護方言
では「ge-lem=ge-len=ゲレン=外連」と言います。外連味の当て字と名護方言の「ゲレン=外連」は
同じ音で同じ意味だと考えて良いでしょう。ケレンミもゲレンもアッカド語由来の言葉と推測できます。
「毛=ke」は産毛では「ge」と発音されます。

  アッカド語では次の通りです。

 lammunu = とても悪い、アッカド語、英語では very bad

 lumnu  = 悪い、アッカド語、英語では bad

 lemnu  = 悪い、lumnu と同じ、アッカド語、英語では bad