ダーニ: 何処へ

「何処へ」行くのと聞く時に名護方言では「マーニ」ガルーと言う場合と「ダーニ」ガルー
という言う場合があります。「la'ni=da'ni=ダーニ」ガルーはアッカド語由来の言葉だと
推測できそうです。日が「傾き、低くなり、沈む」「方向」、川の水が流れる「低い」所を
表すアッカド語は「shpa’lu=低い」ですが、それに「方向」を表す「lanu=lani=dani=
da'ni=ダーニ」を加えると「shpalanu=低地、西の区域、西の国境」になります。沖縄には
「da」行音を「la=ra」行音で発音する地域がありましたので「da=la」即ち、「lanu=danu
=da'ni=ダーニ」と変化したと考えられます。

アッカド語では次の通りです。

shupa'la'nu = 低地、西の区域、西の国境
          英語では lower border (district), western border (district)

shapa'lu = 低地、下、下の方向へ
  又は       英語では low land, low lying area, below, downwards
shupa'lu