奇貨居くべし: 水を貯える容器は甕で、気に入る人とは一緒にいます

 お金は出来るだけ「貯めて」「置き」なさいといわれます。「貯める、備えて置く、準備する」
と関係がある言葉は「ka」行音と関係が深いようです。水を貯める容器に「ka-me=甕」があり
ます。甕の沖縄方言は「kar=カー」ミーです。泡盛はカーミーに貯えられて来ました。奇「貨
=ka」「居く」べしと言われます。スメル語では「ki=共に、一緒に」です。「kar=ka=置く、
備えて置く、準備する、貯える」と考えられます。 「奇貨居くべし」は司馬遷が書いた史記
呂不韋伝によると解説されています。そこには「放す、逃がしてやる、自由にする」話が載って
います。司馬遷はスメル語を知っていたか、前漢の人々はスメル語を知っていたと考えられます。
即ち「kikar=kika=奇貨=側に貯えて置く、一緒に置く」です。自分が「放して、逃がして、
自由にして、助けて」やった相手の人は、自分が困った時やいざという時、必要な「機会=
kika-i=kikar-i」、好機には自分と「一緒に」「居て」、自分の為に動いてくれる、自分にお返し
をしてくれると期待できます。 スメル語が分ると「奇貨居くべし」の解説は要らないでしょう。

 スメル語は次の通りです。

  KI = 一緒に、英語では with

  KAR = 貯える、放す、自由にする、スメル語、英語では to save, to free