裏で糸を引き操る: 人形芝居など


    サクラランの花の表と裏

 表に出ないで「ura=裏」で糸を「引き」操作するのが人形芝居の方法です。
「ura=裏=引く、操る、操作する」と考えられます。わざと相手の意に反する
行為に出る、言いたい事の「反対、逆」の言い方をするのを名護方言では
「ura=裏」物言いと言います。そうする事で相手を「操作しよう」としている
「魂胆」が見え「隠れ」しています。「裏で糸を引」くは「ura=引く」だけでは
ありません。「ito=操る=グルグル回す」も含まれています。独楽は「ito=糸」
を「グルグル」独楽の下の部分に「巻いて」から、その「糸」を「引き」ます。
そうすると独楽は「回り」ます。「糸を引く」と「回る」のが分ります。車も舟
「グルグル」「操作」して「向きを変える」道具は「wheel=ウィール」と言い、
それを使います。「ito=回る=円状=丸=周囲」と思って良いでしょう。 糸の
役目は「回す」事ですので、「ito=回る=車輪=車輪の形=wheel」と見なして
良さそうです。

 スメル語とアッカド語は次の通りです。

 UR = 引く、やっつける、負かす、スメル語、英語では to drag, to beat

 ita't = 回り、周囲、アッカド語、英語では around

 ita'ti = 回り、周囲、隣近所、アッカド語、英語では the sorroundings