パッキリン:  破裂する、破れる

  牛の大きさの話に夢中になっている子蛙たちの話に怒っていた母蛙が牛の大きさを
これ位だったかと言うと、子蛙はまだまだと言います。それを繰り返している内に母蛙
のお腹が「裂けて」死んでしまった。あるいは風船のようにどこかに飛んで行った話が
イソップ物語にあります。お腹や風船など「膨れて裂ける」を表す音が名護方言にあり
ます。お腹が「膨れて破れる」のを名護方言では「pakkirin=パッキリン」と言います。
大食いの人に、これ以上食べるとお腹が膨れて破れるよという言い方をします。即ち、
ワター「パッキ=pakki」リン・ドーと言います。自分の嫌いな人が切り裂かれた酷い
状態になると喜んで、嫌な言葉を投げかける人がいます。その時の言葉が「batikuwai
=バチクワイ=罰遭い=罰食い」です。人間は切り裂かれたら意識不明になるでしょう。
人事不詳の状態を名護方言では「butiku=ブチク」と言います。どんな人でも切られたり
裂かれたりするような酷い目に遭ったならば、「butiki=ぶち切」れるでしょう。

 アッカド語では次の通りです。

  batqu = 切り離す、ズタズタに引き裂かれた、損害を受けた
       英語では cut off, tore, damaged