ウズウズと首実検:  表や前に出たがっている状態と見えるように前に立たせる状態

 バレーやバスケットなど、いま目の前で「出ている、競技している」選手に代って「出たがっている」
状態を「uzu uzu=ウズウズ」していると言います。「uzu=出る」と推測出来ます。建物や容器の中に
ある物は見えない場合があります。それが「外に出る」と見えます。容器の「外に出る」のを「kobo=零」
れると言います。名護方言では「kubi=クブ」リンです。会場から人より先に出る時には「situ=失」礼
しますと言います。沖縄方言では「gubu=グブ」リーサビラと言います。会合の席に普通の人は決められ
た時間はいますが、都合の悪い人は長く「izu=いず」らい、でしょう。そそくさと帰って行くかもしまません。
木々の例のように「k=g」ですので「kubu=gubu」であるが分ります。勝ちが「見えて来た」状態が「kubu=
九分」九厘でしょう。会社を「kubi=首」になると、もう会社には「出て来ない」ので「見えなく」なります。
「kubo=窪」み、凹んだ所は「見えない」のが普通でしょう。警察などでは容疑者かどうか確かめたい
時には容疑者を含めた数名を台に「立たせ」て、その顔を容疑者から見えない外部から観察させて、
誰を「見た」事があるかと尋ねます。それを「kubi=首」実験といいます。グブリー・サビラの「グブ」、
九分九厘の「九分」、窪みの窪、首実検の「首」は「見える」状態を表す「gub=kub=kubu」の音への
当て字と考えられます。

 アッカド語とスメル語は次の通りです。

  uzuzzu  = 立つ、出ている、出席している、現れる、未だ残ってそこにいる、利用出来る、アッカド語
         英語では to stand, to preset, to appear, remain, available,

  izuzzu = uzuzzu と同じ、アッカド語

  GUB    = 立つ、任務を与え(与えられ)仕事に出す(出かける)、スメル語、アッカド語の izuzzu と同じ、
英語では to stand, (to be) assigned (to a task)