与えると与えられる: 一方から他方に物や言葉が動く状態とその逆

自分の方から相手側に動く状態は
「物」であろうと「言葉」であろう
と同じ「音、言葉」で表す場合がある
ようです。自分の方から相手の方に
向う言葉は「言う」で逆は「聞く」
です。言うと似た表現に「注意する」
がありますが、注意を「与える」とも
言います。正解のきっかけとなる言葉
を「与える」のも「give hint=ヒントを
与える」と言います。日本語では「承認
を与える」のをお墨付きと言いますが、
お墨付きの「お」はおリンゴの「お」と
同じで余分な言葉と思われます。「sumi
=墨」付きで良いようです。遠足を予定
してていた日が「sumi=澄み」切った晴天
ならば神が「与えた」良い天気だと感謝
するのが良いでしょう。 色々な場面で
「与える」のは「物」か「金」です。
相手が自分に物を「与える」、自分が
貰うと「shime shime=シメシメ」と
思う人と「suma-nu=suman=スマン」
と思う人が、いるようです。会合での
建設的な討論は良いですが、いつまで
も言い合いでは物事は前に「進まない」
でしょう。自分の意見を「言う」のと
同時に相手の意見を「聞く」事が大事
です。英語で言うと「give & take」です。
知り合いが何かを「与えよう」とすると
「要らない=与えなくて良い」と返事
する場合があります。名護方言では
「shim-nu=shimun=シムン」、又は
シムサと言います。「nu=否定」です
ので、「shimu」は「与える」と推測
しても良さそうです。「さにあらず」
は「サ=sa=ni=nu=あらず=否定」
です。同じ意味の否定の言葉を三つ
並べて「そうではない=違う」を
強調しています。


アッカド語では次の通りです。

SHUM = 与える、英語では give

SHU SHUM = 信用する、直訳は手を与える、手を貸す)、英語では entrust

GESHTUNG SHUM = 聞く(直訳は耳を与える)、英語では listen

A SHUM = 権限を与える(直訳は腕を与える)、英語では empower