四面楚歌

 四面楚歌は「絶対絶命」の状態です。もう「生き残るチャンスが無い」状態です。
望みを「絶たれた、断られた」状態です。チャンスを「与える」という言い方があり
ますが、それの否定が「shimen=四面」楚歌です。四面楚歌に含まれる「shime」の音
は「チャンスがやった来た」時に思わず口にする「しめしめ=shime shime」と同じ意味
を持つ言葉でしょう。「shime shime」の否定が「shimen」と考えられます。この音は沖縄
方言の「hsimu=シム」サ、「shimun=シムン」や「shimi=シミ」レーと同じでしょう。貴方に
「上げる、呉れる」と言われてもそれを「受け取るのを拒否する」のが「シムサ」と「シムン」
です。「機会を奪われた」子供などに「チャンスを与えないさいよ、させなさいよ」と周囲の
人がその子の親に助言するのが「シミレー」です。「もう生きる機会が与えられていない、
生きる機会が奪われた」状態が「四面」楚歌です。「与える」の否定は「奪う」です。
「奪う、終りにする」状態を表す言葉に「締切」があります。「shime=締」切の後から
来た人へは「チャンス」は「与えられない」です。約束の時間、取り決められた時間の後
だからです。「shima」行音の言葉は「与える」、その否定の「奪う」などと関連が深いのが
分ります。四面楚歌の「shimen=四面」は「与える」の否定、「奪う」を意味する言葉です。
スメル語から派生した言葉かスメル語への当て字と考えられます。「四角四面」な人は
規則を厳重に守りますので、「締切」に遅れた人が、四角四面な担当者に「融通を利か
して、規則を破って」「チャンスを与えてくれ」「そこへ入れてくれ、受け付けをしてくれ」
と頼んでも駄目でしょう。

 スメル語では次の通りです。

 SHUM = 与える、英語では give