ウワー:  驚き・喜びの声か豚の鳴き声か

 日本では驚いた時には「wuwa'=uwa'=ウワー」と声を上げます。こう言うのを「擬音語・擬態語=オノマトペ
と言います。沖縄方言では「豚」は「wuwa'=uwa'=ウワー」と言います。驚きの「ウワー」も豚の「ウワー」も
オノマトペと考えられます。他にも面白いオノマトペがないか調べて見ましょう。顔を引っ叩かれたらパシッと音
がするでしょう。叩かれた人は「痛い」ので「adgar=agar=アガー」と「叫ぶ」でしょう。沖縄方言では「痛い=
アガー」です。「惰性で同じ事を繰り返す」のは「zuru zuru=ズルズル」と言い、水が勢いよく流れるのを「zarzah
=ザーザー」流れる「音」がすると言います。「とても強い風」が吹くと「susah=susa=凄」マジイ「音」だと言い
ます。「とても太って」まるで「鞠みたいな体型」なら「malu malu=マルマル」と[太っている]と言います。いつも
イタズラをして困っている子供は綱で「縛っておかないといけない」と言うのを名護方言では「kunkan=クンカン」ケー・
ナランと言います。「口を大きく開けて得意そうに話している」状態を名護方言では「paku paku=パクパク」喋っている
と言い、そのような人は 「paku'=パーク」と言い、美味しそうに「大きく口を開けて食べている」光景も「paku paku=
パクパク」と食っていると言います。あいつは「札付き」の悪だと言います。札の名護方言は「puda=プダ」です。戦いの
時には「gangam=ガンガン」「攻撃しなさい」とも言います。「dandam=ダンダン」「音が高く」なって来たとも言い、とても
高くて喧しい音は「dotam batam=ドタンバタン」です。私が小学生の頃までは「豚肉」がたっぷり食べられるのは正月と
お盆の時だけでした。 その時は子供たちは「wuwa=uwa=ウワッ」と喜んで「大声を上げて」豚肉を食べていたと記憶
しています。
  
 スメル語の「音」と「オノマトペ」は次の通りです。 英語では「sound, onomatopoeic sound」です。

 WUWA   = 音、一種の擬音語・擬態語、驚き・喜びのウワーと豚のウワーに似ています

 AD GAR = アガーの音に似ています

 BUDBAD  = ブツブツや豚の音に似ています

 GUNGAM  = ブツブツ言うを表す沖縄方言の「グンダ」に似ています

 KUNKAN  = 悪い事した子供は綱で縛らないといけないの名護方言「クンカン」ケー・ナランに似ています

 DUMDAM  = ドンドン悪くなるや、ドタンバタン、沖縄方言の「ダンダン=色んな」事に似ています

 SUHSAH  = 荒むや凄まじいの「susah=susa」に似ています

 ZURZAR  = ズルズルやザルからザーザー水が流れる音に似ています

 MULMAL  = 丸々と太っている状態を表す言葉に似ています

 PUDPAD  = 札付きの「fuda=puda」や開けて見せているの「badun=patun=パトゥン」似ています

 PUGPAG  = 穴を開けるや穴が開いている状態を表す名護方言の「puga=プガ」フンや「pugi=プギ」トゥンに似ています