フンデーとプンデー、腑抜けと骨抜き

 泣き虫「弱虫」の状態を曝け出して親に甘える子を名護方言では「pun=プン」デー
と言います。 首里方言式の発音は「hun=フン」デーになります。 フンデーは元々は
「hunu=フヌ」デーだったと推測できます。こっちに「来ないか」は「来ぬか=konuka」
とも言いますが現在は「来んか=konka」と言う人が多いでしょう。「konuka=konka」です。
「 hunu=hun」の変化、即ち「フヌデー=フンデー」の変化もありきたりの変化です。「hunu-
deh」の「hunu」は 腑抜けの「hunu」と同じ音、同じ意味です。「hone=骨」抜きにされたら、
あるべき姿でないので「弱い」のは当然でしょう。 骨抜きに相当する英語を調べてみたら
「emasuclate=去勢する、気力を奪う、弱める」でした。骨の首里方言は「huni=フニ」です。

 スメル語では次の通りです。

 HUNU  = 弱い、英語では weak