カタヌ、肩の荷が下りたの語源、担ぐ量が減った、全てが終った

  肩の荷が下りたの「肩の」の名護方言は「qata'nu=カタヌ」

です。「荷が降りた」は日本的表現です。「全ての」荷が下りた

のか、「大部分の」荷が下りたかは分りません。「安心している」

様子から想像すると「大部分の」荷が下りたと推測されます。同じ

物資の厚い物と「薄い」物を比較すると「薄い」物が「軽い」です。

「qata'nu=肩の」荷が下りたなら担ぐ物は殆ど無くなったと推測

されます。「qata'nu=肩の」も多少と同じ構造の言葉です。肩が

「強い」状態を表し、「ヌ=nu=no=否定」を表すと推測されます。

「強くない=弱い=薄い物」と推測されます。「qatu'=終った」の

意味もありますので同じ意味の二種類の言葉を並べた言葉とも

解釈できます。 即ち「全てが片付いた=もうするのが何もない」

状態です。



 シュメール語とアッカド語のアルファベット表記
 は次の通りです。


 シュメール語   日本語  英語
(大文字表記)
 アッカド語



 qata'nu    薄い   to be thin


         狭い   narrow


 qatu'    終った    finished
  A      勝ち

        完成した   completed
        全てを為し
        終えた

        最後の    final

        全部の    entire

 qa'tu     手     hand
  2      
        前足    paw

        取っ手   handle

 qa'tim     手の     hand
         変化形  

         
                    






 NU      否定    not

         否定詞   negative
                particle



Akkadian Dictionary
by
Association Assyrophile
de France


シカゴ大学アッカド語辞典
Qの参照ページ
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ペンシルバニア大学
シュメール語辞典