凄まじい、荒む、雀の涙など「susa」、「suza」行音の言葉

  日本語の「susa」行音や「suza」行音は「良くない、悪い、少し、
否定、不用、無理、無様、非能率、非難、批判」などを表すようです。
少し例を挙げてみます。

「煤=susu」=「不完全燃焼」で出来る「汚い」「薄」黒い物質

「お裾=o-suso」分け=「ほんの少し」だけ分けて貰う

「死罪=siza-i」=一番悪い、最悪の罰

「私財=siza-i」を貯える=「やってはいけない」事をする

「自然=size-n」=「人間の力のおよばない」「凄まじい」事を仕出かす存在

「五十鈴=i-suzu」=「i=異」「suzu=悪い」で「i-suzu=悪くない=とても良い」

「図々=zu’ zu’」しい事をしても「涼=suzu」しい顔をしている奴は「嫌な」奴

気も「そぞろ=sozo-ri」なら気乗りしていないので「面白くない」状態が現れている

 英語・トルコ語辞典に「un-」を入力すると「siz」「-siz」「-sizlik」が出てきます。
語頭や語尾に「siz」、語尾に「sizlik」を付けると「否、非、不」を表す事が分ります。
「suz」も同じです。日本語の辞典でも同じように「ささ」から「そそ」や「さざ」から
「そぞ」までの言葉を調べると「悪い」状態を表す言葉が多い事に気づきます。
トルコ語と日本語には深い繋がりがあるのが分ります。

  トルコ語では次の通りです。

 olumsuz = 否定的な、英語では negative
 buceriksiz  無器用な、
英語では clumsy, awkward, cumbersome, inapt, inept, ill-chosen
 cok mutsuz  惨めな、苦しんでいる、悲惨な、浅ましい
         英語では miserable, suffering, wretched