三味線の撥、弾く道具、ナヅナの語源 2

 どこにでも生えると言われている草

ペンペングサです。 その草さえも生

えないならば相当な「荒地」でしょう。

「nadu=ナヅ」「ナ=菜」の「実」は

三味線の「撥」に似ているので、この

草はシャミセングサとも言うそうです。

三味線を「弾く」動作は、線を「叩く、

撥ねる」動作です。「nadu=撥ねる、

弾く」と推測できそうです。人を殴る

のを一発噛ますと言います。 三味線

の線に何十「発」も、何百発も噛ます

道具が「撥」です。昔の人は三味線の

音は「ペンペン」と聞こえたのでしょう

か。 沖縄ではサンシンの音はトゥン・

トゥン・テン・トゥン、と聞こえるよう

です。「荒地」がペンペン草も生えない

と言われる理由は、ナヅナの「nadu」の

音に含まれている事が分ります。



  アッカド語のアルファベット表記は次の通りです。


  アッカド語   日本語    英語


  nadu'     ぶち     to inflict
         噛ます

         壁や戸を   to knock down
         打ち壊す   wall, door

         潰す、    to collapse
         潰れる
         崩壊する

         責める    to accuse

         病気など   be inflicted
         で苦しめ   by disease
         られる


  nadu'     庭      garden

         薬として   to put medication
         病人の体の  inside the body of
         中に入れる  sick person



シカゴ大学アッカド語
アッシリア語)辞典
N, part 1 の参照ページ

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Akkadian Dictionary
by
Association Assyrophile de France