キブシ、キブ・ハン、煙、煙る、烟る、煙たい、咽る

  「keburu=煙る」の名護方言は「kibu=キブ」ハンです。

「kebu=kibu」の変化が分ります。 「kemuri=煙」の名護

方言は「kibu=キブ」シです。 「kibu=kemu」の変化も分り

ます。沖縄方言では「r」は脱落する場合が多いですので煙る

は共通語と沖縄方言を折中したような言葉「kibirru=キビル」

が語源の可能性があります。「煙たい」と咽る場合が多いです。

その為でしょうか。「煙たがれる」の「嫌な事」です。燃やす

のは「木の枝」が多いでしょう。「kibirru=キビル=木の枝の

ような物、黍」などが連想されます。アッカド語を学ぶまで気が

つきませんでしたが「煙と黴」は知らぬ間に発生した人々を困ら

せる物質で似た印象を人々に与えるようです。


  アッカド語とシュメール語のアルファベット表記
  は次の通りです。


  アッカド語  日本語    英語
  シュメール語
 (大文字表記)


  


  kibirru    燃やす為、    firewood
   A      燃料用の
         木材

焚き付け用    kindling wood
         の木

         薪、炊き木  

  GIBIL     薪、炊き木    firewood

         燃やす      kindle
炊く

  kibbu     木部 made of wood
   A      木で出来て
         いる部分
         


  kibshu    たちまち生じる  fungus
         嫌な物、黴

         カビが生える   mold


ペンシルバニア大学
シュメール語辞典
を参照


シカゴ大学アッカド語
アッシリア語)辞典
K の参照ページ
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359