鳴る、実が生る、為せば成る

表に出ると目立ちます。五感で感じられる状態は
「naru」で表されるようです。実が「naru=生る」と
目で「見る」事が出来ます。音が出ると鳴ると言います。
楽器を叩くと「naru=鳴る」ので、耳で「聞く」事が
出来ます。太鼓など叩いて「nara=鳴ら」します。鳴ら
してご覧の名護方言は「nara't,i=ナラーチ」メーです。
「na=泣」く時に大きな声を出す人もいます。鳴るや泣く
の語幹は「na」です。「na」行音が「五感で感じられる
存在」を表すようです。赤ちゃんが母親の胎内に出来ると
母親のお腹が目に見えて大きく「na=成」るので直ぐに
分りますが、子を「na=生」すともっとはっきり分ります。
何事も「上手」に「naru=なる」、腕が上がると「音」に
高い、評判が良い、「na=名」高いと言われるようになり
ます。そうなるには何度も繰り返し練習する、一つの事に
励む事がが大事です。「為せば成る」と言われます。音は
知らせる為にも使います。今は津波警報などがありますが、
昔は火事の時は半鐘を「nara=鳴ら」しました。火事と聞
けば殆どの人は「buluh=ブル」ブル「震え」上がります。
昔から「恐い」のは地震・雷・火事・親父と言われています。
沖縄方言や古語では「ナエ=nae=nai=ナイ=地震」です。
地震が来ると地面が「震える、振動する」だけでなく、
その「震災」で、人間も「震え」上がります。音は音波
と言う名の「nami=波」で伝わりますが、地震の大きさも
地震波という波で計ります。地震の被害で「namida=涙」
を流す人も多いです。声をあげなくても、その涙で震災の
被害が酷かった事が分ります。津波もその「tu=津=突」
き出た、異常な「nami=波」でその「恐さ」が分ります。
物が壊れて「大きな」音が出る時には「gala=ガラ」ガラ
と音を立てると言います。地震津波の後は周囲の景色が
「galatto=ガラっと」一変しますので「恐い」です。
悪い事をすると「捕まえられて罰せられる」のが「恐い」
でしょう。逮捕された時に「罰を与えず許して下さい、
見逃して下さい」と「震えながら」お願いしていると思わ
れます。の名護方言は「ヌ」「ガラチ=galati」ターヘー
です。 ある「国や範囲の外に出る、連れ去られる」状態が
「lati=rati=拉致」です。この言葉もアッカド語由来の
言葉だと思われます。自分の子供がいつかは「拉致」される
と思うと親は「震える」でしょう。 拉致された本人も拉致
されて暫くは「震え上がって」いるでしょう。「寒い」季節
になりました。今から後は「寒さ」で体が「buluh=ブル」・
ブル「huluh=震」える時期が暫くは続くでしょう。


  アッカド語とシュメール語は次の通りです。

nara't,u = 小刻みに揺れる、震える、響く、恐い、アッカド語
英語では to tremble, to shake, to fear, to be afraid of

  gala'tu   =  小刻みに揺れる、震える、響く、恐い、アッカド語
          シュメール語の BULUH と同じ          
英語では to tremble, to shake, to fear, to be afraid

  ḪULUḪ    =  震える、恐がる、シュメール語、アッカド語の gala'tu と同じ
           英語では to tremble, to shake, to fear, to be afraid of

BULUH   = 震える、恐がる、シュメール語、アッカド語の naru と同じ
英語では to tremble, to shake, to fear, to be afraid of