かぐや姫、香川、讃岐、実

 実在する人と伝説や物語の人の中で「とても変った」生まれ方をして「とても
変った」人生を過ごした人は「kaguya=かぐや」姫でしょう。「kaga=加賀」や
「kagawa=香川」など「kaga」行音を含む言葉は「変った」状態を表すようです。
「変化を如何に調整するか」を考えた場合に一番大事なのは「kage=加減」です。
高めにするか、低めにするか、多目にするか、少な目にするかは手「加減=kagen」、
「匙加減」次第です。太陽が照っていても「kage=陰」に入ると「暑さ」が「急に
変る」のは直射日光は熱くても日陰で風がそよぐと涼しくなる沖縄では誰でも実感
します。現在では「kagaku=化学」や「kagaku=科学」を例に取り上げた方が分り
易いでしょう。 二種類以上の物を「混ぜて、掛け合わせて」変化させて、新しい
「化合物」を作る目的で研究するのが「化学」で、色々な理論を考え出して今まで
にない「変った」物、新しい物を「発明」するきっかけになる事を考えるのが「科学」
です。 今までにない「変った」物、新しい物を作り出すきっかけになりますので
「kaga」の音が含まれるのは当然でしょう。「香川」は昔は「kag-gar=カガー」と
言っていたと考えられます。香川も讃岐も地名です。 前に「sanuki=讃岐」の
「sanu=変っている」と述べましたが、「ki=キ」の音は「基地」と同じで「基=ki=
地」です。「sanu-ki=讃岐」は「変った場所」の意味がありますので、「kag-gar」も
「変った=kag」「gar=場所=地」と推測できます。つまり「讃岐=変った場所=
香川」と推測できます。名護方言では「何処に、どの場所に」行くのと聞く時に
「マーニ」「ガルー=garu'」と言って聞きます。「gar=garu’=ガルー=何処=場所」
です。四国から淡路島や奈良・京都へ行く時には香川にある「港を出て行った」
のでしょうか。四国からの「出口」が香川かもしれません。香川県には「坂出」が
あります。旅に出るのは「変った経験」をする最初の出来事です。話をする時には
「口」を使います。非常に真面目腐った話は四角張ったと表現しますが、これは元々
は「kag-bal=kaku-balu=角張る」話と言っていたのではないでしょうか。角張る
話し方は「変った」話し方と言って良いでしょう。「とてもとても」有り難い時、
「普通の言葉では表されないほど」お世話になった時には感「謝の=shano」しよう
もありません、と言います。このお礼の言葉は普通の有り難さとは「変っている、
違う」、「特別の」言葉という意味を良く表していると考えられます。感謝の言葉の
「shano=謝の=特別の=普通のとは変っている」と推測できます。巻き舌で「話を
する」国では舌を「ひっくり返して話す」人が多いでしょう。 アラブの言葉では
「r」の音は巻き舌で発音するようです。

 アッカド語とシュメール語は次の通りです。

 sha'nu = 変っている、アッカド語、英語では different, strange

 KI = 場所、土地、シュメール語、英語では place, ground, land

KAG = 口、シュメール語、英語では mouth

GAR = 場所、土地、シュメール語、英語では place

 KAG BAL = 話、英語では talk

   BALA = 向きを変える、英語では turn