禍は口から出づ、口から出た言葉は帰らない
どうして「ka=禍=わざわい」は「口から出づ」
と言われるのでしょうか。その理由はシュメール語
が分ると簡単です。禍の中に「ka=口」が含まれて
います。口は物を食う為の器官であると同時に物を
「言う、話す」器官、食べ物の入口、言葉の出口が
口です。「口」から「出た」言葉は「戻らない」は
誤用が定着した言葉でしょう。 「帰る=戻る」と
簡単に言い換えてはいけない例だと思われます。
「ka=口」から「出た=話した=e」言葉は「ka e
=帰、返、還」らないというのが元々の表現だと
推測できます。
シュメール語のアルファベット表記
は次の通りです。
シュメール語 日本語 英語
KA 口 mouth
注: KAG の変化形
E 話す to speak
参考辞典
ペンシルバニア大学
シュメール語辞典