事勿れ主義は拙い態度、悪い態度です

  悪い態度の一つに事「勿れ=nakare」主義があります。大勢の人の前で子供に
「nakare=泣かれ」ると親は「戸惑い、困り」ます。 「akara」行音には「悪い、拙い」
意味が含まれると推測しても良いでしょう。ほとんどの人間は「akara=あから」様に
人前で「汚い」言葉で「侮辱される」と一生その侮辱は忘れないでしょう。「あから」
さまに「非難する」とか、「あから」さまに「敵意」とか「akara=あから」の音は
「悪い、拙い」事を表現するのに使われているのが分ります。試験に「ukara=受から」
ないのは誰でも「拙い」と思うでしょう。それで落ちた人を「慰める」のです。桜と「散る」
を組み合せて「sakura=サクラ」「散る」が「ukara=受から」なかった事を表すのを考え
出した人も、その意味が分る日本人もスメル人の末裔かもしれません。 「ukar uka=
ウカウカ」すると「拙い」結果になるでしょう。「nuka=糠」は「臭くて」味は「不味い」
ですが、発酵させると「良い」状態に変るようです。物は「古くなる」と「悪くなる」のが
普通です。「古」女房を形容する言葉に「糠味噌臭い」がありますが、「nukar=nuka」
の音に「拙い」意味が含まれています。妻を悪く言うのは「悪い」態度です。女房の「悪口」
を言う「何を言っている」と逆に「非難される」でしょう。「なぜ」私が悪いのと言い返される
かもしれません。怒って言い返す時の「なぜ、どうして」は名護方言では「nu'ga=ヌーガ」と
言います。これは「nu'kar=nu'gar」と変化した言葉だと考えられます。「悪い」状態を良い
状態に変える方法が「nuka=糠」を「発酵させる」方法と考えられますが、「良い」状態は
「上」です。上の名護縄方言は「yi=イー」です。「y=yi=良い」状態の「y」を「ukur=拙い」
に加えると「yukure=ユクレー=休みなさい」になります。 「糠床」でゆっくり「臭い、中身
を食べた使い残しの」「糠=nuka」を「寝かす」と「発酵して良い物に変る」ようです。

 スメル語では次の通りです。

 UKUR  =  拙い、不味い、貧しい、英語では poor