間抜けと魔がさすはギリシャ語由来の言葉だと考えられます

  日本語の辞典は世界の言葉と比較していませんので、もし、取り上げている
その言葉が外国語由来の言葉だとすると、日本語の語源に言及しているその解説
は「とんでもないおかしい」解説になるでしょう。 私は「間抜け」と「魔がさす」も
ギリシャ語由来」の言葉だと考えています。まず間抜けについて考えてみましょう。
「間抜け=manuke」は「ma」+「nuke」と考えられます。「nuka」行音を含む日本語
は多いです。「糠=nuka」喜びは「一時的な」「勝利者」の喜びです。「石田光成」の
「三日天下」のような状態です。人間は「戦いに勝った時に」「とても喜び」ます。
大学入試や入社試験に「受かると喜び」ます。試験に落ちた人たちから見ると、受かった
人たちは「勝者」です。 マラソンに例えると前にいる人を「抜き=nuki」去り、入選
圏内に入った人たちです。伝家の宝刀を「抜く=nuku」のは一大事の時、一族の命運が
かかった時かもしれません。間違いは「間=ma=違い=正しい事の否定=悪い」と考え
られます同じ意味の二つの言葉を並べた言葉が「間違い」だと考えられます。「間が悪い」
のも同じ意味の二カ国語を並べた言葉かもしれません。そう考えると「間抜け=ma-nuke」
は「nuke=勝利者」の「ma=否定」で「ma-nuke=勝利者になれなかった人」になります。
ギリシャ語では「nike=勝利」です。スポーツ用品で有名な「ナイキ=Nike」はギリシャ語の
「勝利=nike」を採用した会社名です。「勝利者」には「ヌケヌケ=nuke nuke」と自分の
欲しい物を要求する権利が与えられていたのかもしれません。「ma」が「否定」だと分ると
「魔がさす=magathasu」は「ma」+「agathas」ではないかと考えられます。普通は「良い」
人で通っている人が「一時だけ、一瞬だけ」でも「良くない=悪い」事をするのが「魔がさす」
ですので「agathas」は「良い」状態を表す言葉だと推測できます。風間喜代三の「ラテン語
ギリシャ語」(三省堂)の<付録の変化表>を見ていると、その中に「良い=agathos, agathas」
が載っています。「良い」状態の「否定=ma」が「悪い」ですので「魔がさす=magathas」は
ギリシャ語由来の言葉と見なして良いのではないでしょうか。日本語にはギリシャ語由来と思われる
言葉がかなりあります。人を愛するのは「良い」心の状態です。名護方言では「愛する自分の仲間」
は「アガミ=agami」です。愛を勝ち得た人も勝利を勝ち得た人もその顔は笑顔に満ちています。
満面の笑みです。「ニコニコ=niko niko」しています。英語の「victory」の「vic」はギリシャ語の
nike」の「nik」を間違って「n→v」に変えた結果と考えられます。ギリシャ語の「n」と英語の「v」
は形が良く似ています。ギリシャ語では「愛=agape」です。花の名前にも使われています。

  ギリシャ語では次の通りです。

  nike = 勝利、英語では victory, win

  agathos = 良い、変化形に agathas がある、英語ではgood

  agape = 愛、英語では love

  agapanthus = アガパンサス、直訳すると愛の花