祀る、満つる、縺つる、憑る、捨つる、解つる
アッカド語では「真ん中」に関係がある言葉に
「s,urru=ツル、 チル」があります。日本語にも
似たような言葉はまだまだあるのではないかと
探して見ました。神社には「祀られる」神が
一柱存在します。一柱が普通ですが、数柱の
場合もあるようです。神社ではこれらの神
を祀るのです。祀るは「本当、真実、真=
ma」「s,urru=ツル=真ん中」と分析でき
ます。物を入れる容器は「中空」になって
います。「中が一杯になる」と「実=ミ=
mi」「s,urru=中=ツル、チル」、満ちる
状態になります。今まで「絡み合っていた」
人間の男女関係が「離れそうになる」と縺れ
ると言います。「モツ」の音も「内臓=モツ」
の意味があります。縺れるの古語は「mo-s,urru
=縺る」です。二人が互いに自分の言い分が
「正しい」と主張して譲らないと「mo-s,urri=
縺る」と推測できます。悪霊が人間の「体の中に
入って来る」と、乗り「憑る=u-s,urru」と言い
ます。憑依です。馬上に乗るのは馬との一体化
ですので「乗り=一体化=u-s,urru=憑る」です。
乗り憑るも同じ意味の二種類の言葉を並べた言葉
になっています。即ち「乗り=u-s,urru=憑る」
です。「捨てる、棄てる」のは自分の「範囲外」
にする状態です。物を棄てる、捨てるともう見え
る範囲内にはその物は無いでしょう。人間にも
使う場合があります。捨てるの古語は「s-s,urru
=su-s,urru=棄ツル、捨ツルです。 紐と紐が
「絡み合っている」と「解く」のは難しいです。
その難しい絡みを無くして離れ離れになった状態
は「解れる」と言います。解れる状態にするのは
「解く」と言います。古語は「ho-s,urru=解る」
です。
アッカド語のアルファベット表記は次の通りです。
アッカド語 日本語 英語
ma 本当だ indeed
確かにそうだ
s,urru 青光りする green and white
A
特別な色の referring to a glaze
光沢に言及 of specific color
本物、誠実 described as
と評される genuine
有名にする to make famous
主題、中心 center
(目的の) (of an object)
s,urru 特別な with special
A 4' 性格 characteristics
s,urru 体の中 insides
(人間の) (of the human body)
腱や心臓
心 heart
感情と知恵 (the seat of
が存在する emotion and
部位 intelligence)
固い刃 flint blade
シカゴ大学アッカド語
(アッシリア語)辞典
M part 1 の参照ページ
25
S, (Tsade)の参照ページ
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