鳥は飛ぶ、札所、補陀落、鳥葬

hetakes02014-02-25

ある「範囲の外」に出る状態、「周囲を囲っている」

柵や枠を「開ける」状態を表す「pada」行音は、「pata」

行音や「para, pala, fura, fia」行音になっても「範囲、

籠、柵」やその「回り、周り」「超える、越える」状態も

表す音と推測できます。「pada」行音は「pa」行音だけ、

又は「da」行音、「ta」行音、「ra」行音だけの単独の

音でも「範囲、周囲、囲い」を表すようです。 「樽」も

一種の「枠、柵、囲い」です。 この世の枠を「超えて」

あの世に往くのは「往生」です。「fuda=補陀」落へ往く

事です。  そこへ往く人を「弔う」、かなり古い風習が

「鳥葬」と推測できます。補陀落の落は落札、落殺、墜落、

崩落の「落」です。崩落の「崩」は「追放」の「放」と同

じでしょう。「追=範囲の外へ追い払う=放」です。人間

の移動「範囲」は「限られて」います。「狭い」範囲です。

「tori=鳥」の移動範囲は、人間の移動範囲を遥かに「超え

て」います。「超」過しています。「死ぬ」事は「遥か彼方

の世界、彼岸、あの世」へ往く事です。 あの世へ往くのは

「超越や超過」、と同じ音の「鳥=超=蝶」の音で表すのは

韻を踏んでいるだけでなく、意味も同じなので分り易いです。

補陀落へ往く、渡る」状態を表す音の変化は「fuda=fula」

行音の変化で分ります。フラフラ、ゆらりゆらり、パタパタ、

バタバタ」「蝶や鳥」は彼方へ遠く「飛んで」行ます。英語

では「fly」です。補陀落の「fuda」と同じ語源から派生した

言葉と推測できます。昔も今も「遠くへ行く」には乗車券など

「私的に或いは公的に認められた」「切符」を見せて「乗り物

に乗る」でしょう。そのような切符は「fuda=札」と言われて

いました。その「札」を見せて通過する所が「札」所です。駅

や空港には今も「札所」があります。「fly=札=fuda」と推測

できます。飛ぶ鳥のように飛ぶ飛行機へ搭乗する搭乗券は一種の

「fuda=札」です。フライする飛行機のフライトに乗るのに「札」

が必要ですから「fuda=fula=fly=飛ぶ、遠くへ行く」と推測

できます。 水泳のバタフライは蝶や鳥が羽を「バタ」つかせて

「飛ぶ」ような泳ぎ方です。飛行機がある地域に「飛べる」よう

になるには「航路」が必要です。ナビゲーターのように「水路、

海」、航海で使われていた道具が「陸路や空路」にも使われる

ようになっています。その語源は「水路」であるのが分ります。

名護方言では「人間、船」などが「走っている」状態を「走=

patu=パトゥ」ンと言います。昔は水路も陸路もない地域との

情報のやり取りは「鳩=hato=patu=パトゥ」がしていました。

伝書「鳩=bato」です。鳩はボタンの鳩目のように「いつも開い

ている」状態を表します。「開いている、空いている」「空路」

と同じです。「鳩」の名護方言は「patu=パトゥ」です。


アッカド語のアルファベット表記は次の通りです。



  アッカド語  日本語   英語

  padu'     放す    ro release

  padakku    開けた   opened

  pattu     水路    canal

  pat,a'ru   開ける   to open


シカゴ大学アッカド語
アッシリア語)辞典
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