これに尽きる、これより良い物はない

  ヤフーの知恵袋に「これに尽きるってどういう意味ですか」と質問があってその回答
は見事ですが、残念ながらその言葉の由来や外国語との比較が述べられていません。
この言葉は「良く」「wakalu=分る」と同じ系統の言葉です。 「分る」と「tukilu=尽きる」
を比較すると、「akalu」行音は全く同じで、前に「w」が付くか「t」が付くかの違いです。
試験に「ukalu」のは「良い」事で、物事に「akalu-i=明るい」人は知識が「高い」人です。
周囲の人に大事にされる、「takala=宝」にされるでしょう。悪い物には人は見向きもしない
ですが、「良い物」と「分る」と「takalu=集る」人が多いです。質が良いか悪いか、善悪の
判断が出来る人が色々な品物を比べてこれに「tukilu=尽きる」と言えばその「品質は良い」
と判断できます。「wakalu」、「takalu」、「tukilu」は同じ語源から派生した同義語の可能性
が高いです。品物については「品質が保証された良い物」、「最高に信頼される物」がこれに
「tukilu=尽きる」物はないと言われる商品です。人間の場合にこの人に「尽きる」と言われ
たら、その人は「最も信頼された」人です。物の品質が良いと「手に入れたい」し、「優れた人」
なら自分の組織で「雇いたい」でしょう。物や人を自分の手元に「引き寄せる」のを「taguli=
手繰り」寄せると言います。「tagulu=手繰る」も「tukilu=尽きる」も「手に入れたい」商品
や人を表現する言葉であるのが分ります。アッカド語辞典で英語の欄に「rely」を入力すると
「taka'lu」が出て来て、類義語に「waka'lu」が出て来ます。運が「良い」のを「tuki=ツキ」
があると言います。「tuki」など「taka」行音には「良好、最高、高い、良い」などの意味が
あります。「宝、高良、高那」なども「良い状態」を表す物や姓です。一般的に「takane=高値」
の商品は「良い」と考えられ、評価されている商品です。日本の北京式発音と日本語の発音を
見ると「ri=li=ni」であるのが分ります。「高値=takane=takani=takanu=takalu=良い=
信頼できる」と考えられます。沖縄方言では「t」の音を「d」の音で発音する地域があり「d=r=l」
と変化する場合がありますので、「tuki=luki=lukki」と変化すると推測できます。「lukki」と
同じ音、同じ意味の言葉に英語の「lucky=運の良い、幸運な」があります。バカに「tukelu=
tuchelu=つける」薬は「ない」と言いますので、バカと言われる人は「運が悪い」人だと考え
られます。野菜はそのままでは長持ちしませんが「tukelu=漬ける」と長持ちして長い間食べ
られます。人間にとって実に「良い」保存食です。ある事に熱中するのを「入り浸る」と言い
ます。何でも熱中しないと「良い」成績は上げられないでしょう。「浸ける=漬ける=tukelu」
のが「良い」事は「漬物」や「物事に浸る」態度を見ても分ります。お湯に「浸かる=tukalu」
のは「良い」気持ちです。

 アッカド語ギリシャ語は次の通りです。

taka’lu = 信用する、信頼する、頼る、英語では to trust in, to rely on

taklu = 信頼できる、頼れる、英語ではreliable, trustworthy, dependable

waka’lu = 監督・検査官として任命する、英語では to appoint as overseer

waklu = 監督、調査官、検査官、英語では overseer, inspector

tuchelos = 運が良い、英語では lucky

 注: この文章を書いた時に参考にしたベストアンサーとこの文章を載せた後の
    ベストアンサーが変っているようです。「その回答は見事」の部分は削除
    された物として読み返して下さい。