月が欠けている、欠乏、欠員、越中ふんどし 2

 越中ふんどしの「es,u=越」は「短い」状態

を表す音への当て字だと述べました。「乏しい

=少ない」ですので、「k-es,u=欠」乏は同じ

意味の二種類の言葉を並べた言葉になっていま

す。即ち「欠=k-es,u=少し、少ない=乏」と

なっています。月は満月前後は「丸く」て大き

いですが、徐々に「小さく」「三日月」の形に

見えるようになります。「欠ける=k-es,u=欠」

である事が分ります。一組の定員は決まっていま

す。 全員が来ない時には人数が「減っている」

事に気づきます。「k-esu=欠」員がいる、欠席

している人がいる状態なら来ている人は「少ない」

状態は「es,u」の音が表している事が分ります。



  アッカド語のアルファベット表記
  は次の通りです。


  アッカド語  日本語    英語


  e's,u     小さい    small

         小さい    little

         少し     few

         乏しい    scant

         僅か     scarce

         少し     slight

         浅い     shallow

         量が不足   meager
         質が劣る   meagre (綴りの違い
                     上と同じ)

         適切でない  inadequate

         重要でない  insignificant



Akkadian Dictionary
by
Association Assyrophile de France