ガジュマル: 絞め殺しの木とも言われます

 ガジュマルやアコウは「絞め殺し」の木とも言われます。ガジュマルの実が鳥などに運ばれ
別の木の上で芽を出し、その根が宿主に「巻き付き」更に地面の方に伸びて行きます。最後
には「長い物には巻かれろ」と言われるようにガジュマルに周囲を「抱かれて締め付けられた」
宿主の木は「枯れてしまう」ようです。絞め殺すの「絞める」と似た動作が「daku=抱く」です。
私たちは「抱く」は良い場合に使う場合が今は多いですが、昔は違っていたかも知れません。
「殺意」を「idaku=抱く」のは「悪い」事です。洪水があり「daku=濁」流に呑み込まれたら
助かる見込みは少ないでしょう。「溺死する」可能性が大きいです。「怖い目に遭って心臓が
ドキドキする」のを名護方言ではニー「ダクダクー=dakudaku'」スンと言います。庇を貸したら
母屋を取られると言われます。 それと同じ行動をするのがアコウやガジュマルのようです。
ガジュマルの「mal」は英語では「機能が停止した、悪い」などの意味があります。

 シュメール語とアッカド語は次の通りです。

  GAZ = 殺す、屠殺する、粉々にする、打ち負かす、死刑に処する、シュメール語
       英語では to kill, to slaughter, to grind, to beat, to impose a death sentence

  da'ku = アッカド語、シュメール語の GAZ と同じ


  天辺付近: ガジュマルの幹と福木の葉が見えます。

  真ん中付近: ガジュマルの気根と福木の葉が見えます。

  根っこ付近: ガジュマルが完全に福木を取り巻いています。