無名、氏名、指名

  同じ意味の二種類の言葉を並べて新しい意味の言葉を作る日本語の作法に従うと「無名」は
「無=mu=名=名前」と推測出来ます。ある人の名前が有名で無いと「無名」と言います。全然
知らないある人の「名前」を聞きたい時にあの人は「何処の家の子か」と言う聞き方があります。
名護方言では「ma'=マー」ヌガルーと言います。名前を聞いているのですから「ma'=mu=名=
名前」と推測出来ます。学校では教室で先生が特定の生徒を「simei=指名」して質問する場合が
あります。「simei=指名=名指し」です。個人の「名前」も「氏名=simei」です。メソポタミアの大昔の
言葉、アッカド語シュメール語が分ると無名や氏名もメソポタミアの言葉への当て字だと分ります。
氏名や指名は良い当て字ですが、無名はとんでもない当て字だと思われます。 ただ昔は自分の
名前は家族だけが知っていて、渾名を名乗っていたそうですので、第三者から見たらその人の名前
は知らない訳ですので「無名」と言ってもおかしくはありません。こんな説明が必要なのが無名ですが、
氏名や指名はそんな解説は必要ありません。同じ「姓」を「名乗る」のを沖縄では「mun=門」中と言い
ます。「mu=mun=門=同じ姓」です。「家族」は同じ屋敷に住みます。同じ「mun=mon=門」を通って
生活していますので「mun=mon=門=姓=名前」と推測して良いでしょう。同じ「mun=mon=紋」所、
同じ家「紋」なら同じ「姓」と考えるのが自然です。家族の「姓」を書いて掲げるのが門札でそれは
門柱に打ち付けます。「mun=mon=門=紋=姓=家族、一族の名前」であるのが分ります。


 シュメールとアッカド語は次の通りです。

  MU = 名前、シュメール語、英語では name

  sumu =  名前、アッカド語、英語では name