寛大と甘い

甘いの「音」が表す基本的な
意味は何でしょうか。意味を限定
する漢字の束縛から逃れる為には
ローマ字で書くと音が表す意味が
分り易くなります。「ama=甘」い
の「ama」は「ama=余」るのアマ
と同じです。「多大」を表している
のが分ります。梅雨時には水が余る
ほどあります。「ame=雨」も降り
過ぎると「ama=雨」宿りします。
雨と名付けられている水が「多く、
たくさん」貯められている貯水池は
ama=天=海」です。近い所に
比べて「遠い」所は距離が「長い、
多大」です。沖縄方言では近い所
はクマーですが、「遠い」所は
ama'=アマー」です。「ama
多大」の意味が分ると「ama=甘」い
のは「多くの」人に受け入れられる
味と定義できます。その逆が蓼食う
虫も好き好きで、辛いのが好きな
「虫、人」です。虫が好かないと
言いますので辛いのが好きな人は
少ないのが分ります。辛いのは少し
しか口に入りませんが「ama=甘」い
のはたくさん食べられます。甘いの
が好きな人が「太る、肥大化する」
のは当然でしょう。甘いの音読みは
甘味料の「甘」です。人間は嫌いな
人が悪い事をしたら許しませんが、
好きな異性が悪い事をしたら許し
ます。好きな人や身内に「ama」i
状態を表すのに「甘い」を使うのは
ama」の基本的な意味が分ると
理解できます。甘味料と同じ音の
カンの漢字には寛大があります。
「寛=ama=大」と同じ意味の
二種類の言葉を並べて言葉の意味を
強調した言葉が寛大です。「ama
寛」いと訓読みさせても良いと思い
ます。「広い」のは「広大」とも
言います。「広=大」です。寛は
「広=ヒロ=寛」と読ませています。
「寛=ama」と読ませて良いでしょう。
人に対しアマイのは甘いより「寛」イ
が良いと思います。曇り空の時には空
は小さく見えますが、晴れている時には
「広く」感じます。空気が「乾燥」て
いる「乾期、寒天」の時には空が
「広く」感じられるのは当然でしょう。
「天=ama=甘=kan=乾=寛=大」です。


シュメール語とアッカド語は次の通りです。


  AMA   =  母親、シュメール語、英語では mother

   ammal  =  沢山の、アッカド語、英語では as much as, as many as

   ammar  =  沢山の、アッカド語、英語では as much as

   amma'r  =  全て、全ての、アッカド語、英語では all of

   amtu   =  女の召使、アッカド語、英語では woman servant

   ama'ru  =  見る、調べる(位の上の人が上から下を見る)、アッカド語
           英語では to see, to inspect, to examine

   ama'ru  =  レンガを高く積み重ねる、アッカド語
           英語では to pile up bricks