シグゥトにイジャンナー: 仕事に出かけたか

「仕事に出る」のを名護方言では「仕事」に「idi=イヂン」と言い、「仕事」に既に
「出かけたか」、行ったかは、「idian=イジャン」ナーと言います。 「ida」行音は
「中から外に出る」状態を表すようです。母親は「非常な苦労をして子供を生み」ます。
母親の体の中から外に子供が出るのが「出産」です。出産を「idu=出づ」と表現する
言葉があっても不思議ではないでしょう。シュメール語辞典に「labor=苦労して子供
を生む」を入力するとアッカド語の欄に「idu」が出て来ます。体の外に伸ばして「出せ
る」部分は「腕」です。牛や鹿では「角」が「出て」います。 「仕事」に「出る」、「力」が
「出る」、「賃金、手間賃」が「出る」とも言います。下着が外に「出る」、「側に」「出る」
とはみ「出る」と言います。水道の「水」も「出る」と言います。人間にとって一番大事
なのは色々な事を「知り」「知恵」が「出る」事でしょう。
 アッカド語とシュメール語は次の通りです。

  idu = 知る、知らせる、アッカド語、英語では to know, to let know

  idu = (苦労して)子供を生む、アッカド語、英語では to labor

  A = 腕、角、仕事、力、賃金、手間賃、側、シュメール語
       英語では arm, horn, labor, power, strength, wage, side

  A  = 水、シュメール語、英語では water