将来は若い諸君の双肩にかかっている

 年上の人や上司が期待している人や部下にこの事柄、この仕事の成功は
君の「katani=肩に」「かかっている」と言う場合があります。これをさも偉そうに、
難しく見えるように言い換えたのが「双肩」にかかるでしょう。「双肩」の音には
「かかる」意味がないようですが、「katani」には「かかる」意味があります。
病気になったら頼れるのは「医者」ですので、医者に「かかり」ます。「頼りに
出来る、護ってくれる」のが「katani=肩に」「かかる」状態です。「katani=頼れる、
守ってくれる」と見なして良さそうです。戦いでは強い「hatani=旗に」、旗の下
に集まるでしょう。自分や自分の領土、部下を「守る」最善の策と思われます。
私は「あの人の所に行く、あの人の仲間になる」の名護方言はアリガ「パターニ
=pata’ni」行クンです。「p=h=k」ですので、「肩に=katani=patani=hatani=
旗に」です。

 アッカド語では次の通りです。

 hata'nu = 守る、保護する、庇う
        英語では to protect, to shelter

注: h の下には小皿のような発音符号が付いています。