無駄、無下、多少など全く逆の意味の音、言葉を二つ並べたら後ろの意味になります

 人間は出来るだけ「多くの物」を持ちたいと思います。何も「無い」状態を避けたいと思い
色々な物を備えておきます。無いのを名護方言では「nen=ネン」と言います。 日本語の
「nai」や「nen」の音はどちらかと言うと英語の「no」に近い音で、「無い」の音読みの「mu」
とは全く関係が無い、あるとしたら「良い状態」を表す無欲の「勝利」「mu」、即ち「勝ち」に
繋がる「mu」の音だと考えられます。全く逆の意味の二つの漢字を並べると後ろの漢字の意味
になる場合があります。多少には後ろの漢字の少の意味があります。無駄も「mu=無=良い」
と「da=駄=蛇=足=悪し」で、後ろの漢字の意味になっています。無下に断るも「mu=良い」
と「下=悪い」の二つの言葉からなり後ろの意味になっています。「mu=良い」状態への当て字
に「mu=無」を当てたのは「良くない」当て字でしょう。「無理」があります。悪い事は「理屈」
または「屁理屈」と言います。「理=離=罹」には離反、罹患など「悪い」意味があるのが分り
ます。無理も「mu=良い」「理=離=罹=悪い=ri」から成り立っていると考えられます。駄目や
蛇足は同じ意味の二種類の言葉を並べて意味を強調しているのが分ります。無上の喜びも同じ
意味の二種類の言葉を並べた言葉だと推測出来ます。即ち「mu=良い」「上=良い状態」です。
無下の全く逆の意味が無上です。無下は意味が全く逆の言葉を並べて後の言葉の意味になった
言葉で、無上は同じ意味の言葉を並べてその意味を強調しています。

 スメル語では次の通りです。

  MU = 良い、美しい、英語では good, beautiful