ダーダーとラーラー:  手に馴染んだ良い道具は他の物には代えられない

スポーツでは道具を使います。いつも使っている物は手に「馴染んでとても使い易く」なります。
一種の「性能の向上」です。 そうなると別の品で代用出来なくなります。そんな時にはこれは
「とても良い物」で他の品には変え難い、代え「られ=lale」ないと言います。ここでの「られ=
lale」は「可能性」を表し、ないで否定しています。「良い物」を別の物と交換する人はいないで
しょう。その可能性はないです。「lale」は「良い」状態を表す言葉と考えられます。「良い物」
の扱い方が「下手で失敗する」「その為に悪くなる」と「あー」しまったと言います。そんな時
には名護方言では「da'da'=ダーダー」間違ったなどと言います。 沖縄ではダ行音をラ行音で
発音する地域もありますので「da'da'=la'la'」です。代えられないの「lale」と「la'la'」は同じ意味、
即ち「良い状態」と考えられます。「良い物」なので別の品に代えられない、「良い状態」の物を
取扱いが悪くて「悪い状態にしてしまった」と解釈できます。名護方言では「代えられない」は
「kae=ke'=ケー」「ララン=lalan」で、手に入れられない、取られないは「取」「ララン=lalan」、
入れないは「i=入」「ララン=lalan」です。良い所には「入りたい」ですが、そう簡単には
「入れない」ようです。ある場所に長く居たいでしょうが、気まずい思いをしたらそこには
長く居れないでしょう。「o=居」れないは名護方言では「u=居」「ララン=lalan」です。

 スメル語では次の通りです。

  LAL = 良い、甘い、甘い物、糖蜜、英語では(to be) good, (to be) sweet, syrup