チューカー: 急須ですが元々は酒器と考えられます

 前に中に「物を入れて貯える」状態を表す言葉はスメル語では「kar」と言うと述べました。
「kar=貯える→貯える物=容器=kar」と推測出来ます。沖縄方言では「急須」を「t,u'kar=
チューカー」と言います。焼酎の酎は「酎=t,u'=酒」です。チューカーは元々は「酒を入れる
容器=酒器」だったと考えられます。川は沖縄方言では「kar=カー」または「kar'ra=カーラ」
です。「川=カー=kar=水を貯える場所=水を貯える容器」と考えられます。哺乳類では胎児は
生まれる迄は「母親のお腹の中」にいます。「母親のお腹=胎児を入れて貯えると場所(容器)」
です。母親を「母=kar」さんと呼ぶのは極めて合理的な名付け方です。最近は夏になると水分の
補給が大事だと言われるようになりました。 人間の体は一定量の水を「貯える容器」かもしれま
せん。水が不足すると喉が「乾き」ます。喉が「乾く」のを名護方言では「喉=ヌドゥ」「カーカー=
kar kar」スン、又は喉「kar=カー」キンと言います。  体内の水の「貯蓄量」が必要な量以下に
なっている状態が「kar=カー」キンです。

 スメル語では次の通りです。

  KAR = 貯える、放す、自由にする、スメル語、英語では to save, to free