痘痕もえくぼとアビティ・メー

 痘痕も靨の元々の意味は今とは違っていたかもしれません。「abata=痘痕」行音
は「言葉」と関係がある言葉です。目を使った表現に目は口ほどに「物を言う」があり
ます。「笑窪は笑うと出る」人がいます。「笑顔」は相手に対する「好意の印」です。
目の表情と同等かそれ以上に「物を言う」のが「笑顔=笑窪」と考えられます。同じ
意味の二種類の言葉を並べて新しい意味の言葉を作る日本語の法則に照らし合わ
せると「痘痕=abata=笑窪=笑顔=一種の好意の意思表示=言葉の一種」と推測出来
ます。何か「言いたい」事が有るならば「言って」ご覧を名護方言では「abiti=アビティ」
メーと言います。「言う、発言する、言葉を発する=abiti」です。話し相手を非難する時
には「言葉」を使います。非難を「浴びせる」と言います。非難を「abita=浴びた」人は
嫌な気持になるでしょう。堪ったものではないでしょう。アバタも笑窪の元々の意味は
「笑顔=笑窪」を見せたら、私はあなたが「好きです」という、「言葉に代る意思表示と
なりうる」事を意味していたのかもしれません。

アッカド語では次の通りです。

  abutu      = 言葉、発言、発表、主題、話題、英語では word, statement, subject

  abutu ana abiti = 話題(喋りに喋りまくる事柄)、トピック、英語では topic