ウリズンヌ季節: 今は旧暦の3月ですのでウリズンの最中です

 5月17日は旧暦の3月27日です。 沖縄方言では旧暦2〜3月頃の雨の多い時期を「ウリズン」
と呼んでいます。「ウリ」「ズンヌ=zinnu」季節です。「ウリズンヌ→ウリズンの」と変化したと考え
られます。この時期は水と雨が多い時期なので、一種の「梅雨時」と考えて良いのではないで
しょうか。「ura」行音は水を表す場合が多いです。梅雨時になると嫌でも気づくのが「sura=sora
=空」にはたくさんの「水が貯えられている」事です。 空は海と同等かそれ以上の水を貯えている
のかもしれません。専門家の意見を聞いて見たいです。海辺を「ura=浦」と言います。スイカなど
沢山の「水分」を含んでいる果物は「uri=瓜」です。 日本語は同じ意味又は似た意味の二種類の
言葉を並べて、新しい意味の言葉を作る法則がありますので、「ウリ=uri」と「zun=ズン」は
「水に関係がある言葉」と推測出来ます。 「ウリ=ズン=ズンヌ」かそれに近いと考えられます。
「梅雨時の水」と言えば「雨」が直ぐ頭に浮かびます。「集中豪雨」による「洪水」と「水害」が
頭を過ぎります。干ばつ続きの時に降る雨は「ziu=慈雨」と言います。「慈=zi=u=雨」と考え
られます。「n」の音は前後の母音を強調する時に付加される場合が多いです。「雨」が「降る」と
言います。名護方言では「雨=アミー」「プイン=pu-in=fu-im」です。「fu=降」る、の語幹は
「fu」です。「降る=プイン=フイン」は「pu=fu=雨=im」から出来ていると考えられます。

 アッカド語、スメル語、ギリシャ語、ラテン語は次の通りです。

 oura = 水の、尿の、ギリシャ語、英語では water, urine

 urina = 水の、尿の、ラテン語、英語では water, urine

 zunnu = 雨、アッカド語、英語では rain

 zinnu = 雨、アッカド語、英語では rain

 IM = 雨、スメル語、アッカド語の zunnnu や zinnu と同じ、英語では rain