唾: チャバ行音は水、液体に関係がある言葉

 唾など液体に関係がある言葉には「t,aba=チャバ」行音が含まれる場合が多いようです。
粘々した粘液には「水分」がたくさん含まれています。「粘る」状態を表す言葉に「t,aba」
行音が含まれる場合があると推測出来ます。「粘って頑張れよ」の沖縄方言は「t,iba=チバ」
リヨー、「t,iba=チバ」レーです。「チャ」の音が「シャ」の音に変るのは喫茶店の「茶=sa」
を見ても分ります。昔は「t,abu=卓袱」台に「飲食物」を置きそこで「長い時間」「飲み食い」
しました。長い間「入り浸り」ました。「shabu shabu=シャブシャブ」は肉を「水に浸けて料理」
します。体の中に注射器で「液体を入れる」のを「shabu=シャブ」を打つと言います。一カ所に
長い間「入り浸る」のを沖縄方言では「長=ナガ」「チビ=t,ibi」と言います。 魚がかかると釣竿
の先は「水の中に沈む」場合があります。 昔は釣竿はほとんど竹製品でした。 釣竿用の竹を
名護方言では「t.inbuku=チンブク」と言います。この音は「t,inbotu=沈没」と良く似ています。
「t,ibu」を強調した音が「t,inbu」です。 性器のある場所は「液体が流れ出る」部位です。
「t.ibu=恥部」はその音からも「液体」と関係があるのが分ります。「t,ibusa=乳房」からは
オッパイが出ます。

 アッカド語では次の通りです。

 t,abu   = 浸す、漬ける、沈める、沈む、溺れる
        英語では to submerge, to dip, to immerse, to sink, to be submerged, to be drowned

 t,ebu   = 浸す、漬ける、沈む、沈められる、抑え付ける、抑えつけられる
英語では to submerge, to sink, to be submerged, to suppress, to be depressed