三三九度、分家、別れる、離れる、久高島

 三三九度の「kudo=九度」には「分家する、別れる、離れる」意味があるのが分りました。
今まで見て来たように「アッカド語やスメル語と沖縄方言を含めた日本語との関係」が分ると
kudo=九度=別れる=離れる」と同じ音、同じ意味の言葉が沖縄方言や沖縄の地名にある
と推測するのは自然な考え方でしょう。沖縄開闢の地と言われる島は沖縄の「離島」である
「kudaka=久高」島です。沖縄には「kude=久手」堅という姓と地名があります。久手堅も
「町はずれ」にあるだろうと予測して地図で探すと現在の南城市、以前の知念村の「東端」、
東の「端っこ」にあるのが分ります。東京の「kudan=九段」坂には坂がありますので、平地
の「端っこ、外れ」だったのが分ります。谷がある所は山の中や山際です。人里から「離れた」
所にあります。九谷焼で有名な「kutani=久谷」も山の中にあるだろうとそこへ行った事のない
私でも想像できます。一つの「塊」である物は「kuda=砕」くと「小さく分れて」「離れ離れ」になり
ます。「押しつぶして」も「踏み潰して」も物は「砕けて」粉々に「分れて、離れて」しまいます。
ほとんどの人は今まで属している集団から「足蹴にされる」、「踏み潰される」ような目に遭うと
その集団から「離れて行く」のではないでしょうか。「踏み潰す」の名護方言は「kuda=クダ」ミン
です。

 スメル語は次の通りです。

  KUD = 切り離す、分ける、英語では to cut off, to seperate