イントゥ・マヤー:  犬猿の仲は悪意で付き合い毒を盛る仲

 イントゥ・マヤーの「imtu=イントゥ」は犬とは何の関係もなくて「マヤー」は猫では無く、
「マヤー」フンのマヤーではないかと前に述べました。 「マヤー」フンの「マヤー」は
欺瞞、「瞞し」の「マヤ」です。相手を「誑かす」のが「マヤ」です。「イントゥ=imtu」
に「悪意、瞞し、誑かす」意味があるのが分ると「mtu」を含む言葉の意味が分ります。
人間が「亡くなる寸前」は「matu=末」期です。 相手を「末期の状態に追いやる」行為
にも「matu」や「mutu」などの「mate」行音が含まれると考えて良いでしょう。英語には
「smite=やっつける、懲らしめる、打ち付けて殺す」意味があります。 日本語には
「馬鹿は死ななきゃ治らない」という表現がありますが、別の表現をすると「shimatu=
始末」に負えない人になります。ほかの動物に「その意識」があるかどうか分りませんが、
人間は「死=始末に負えない出来事=避けられない現実=運命」と捉えているのでは
ないでしょうか。

  アッカド語では次の通りです。

   matu = 死ぬ、死に至らしめる、殺す
          英語では to die, to put to death, to kill

    注: a の上には発音記号を示す符号が付いています。

   mi'tu'tu = 死、英語では death

mu'tu = 死、英語では death

   shi'mutu = 運命、避けられない事、死
          英語では fate, the inevitable, death



   参考: 英語は次の通りです。

  smite = やっつける、懲らしめる、打ち殺す