チムサーサー、キーサーサー、サーラナイの語源、忙しい、急ぐ

 生放送のように「nama=生」で見る、目の前で
見るようにするには現場に「急いで駆け付ける」
必要があるでしょう。「早くしなさい、急げ」と
人を「急かす」時に名護方言では「namanama'=
ナマナマー」スンと言います。いつもナマナマー
する人は決まっているようです。そのような人は
「せっかち」な人でしょう。自分より下手な仕事
ぶりを見ると上手な人でせっかちな人はいらいら
するようです。特に「急ぐ用事」があり、下手な
人と一緒に何処かに行く予定の場合は「気が急いて、
焦って、いらいらする」でしょう。その時上手な人
の「心の内」を表す言葉が「気=キー」「サーサー
=sar sar」スンです。 キーサーサースンと言い
ながら「歩いて行く」人は嘘をついていると思われ
ます。キーサーサースンと言うほどなら「走った行
く」、現場に「走って」「駆けつける」でしょう。
蝉は一度鳴き出すと「止まりません」。 蝉が鳴く
ように「早く早く」と気が「ase=焦っ」ている時
が、「キー」「サーサー」です。歩いている時には
直ぐに止まれますが「走っている時には急に止まれ
ません」。蝉の鳴き声や名前と「焦る、急ぐ」と
「キー・サーサー」は関係がありそうです。名護
方言では「蝉」は「アサ・サー=asa-sar」です。
今帰仁方言データベースによると「チム・サーサー」
や「サーサー」は「気がいらだちせくこと、いらいら・
そわそわする事」と説明されています。「蝉」も「サ
サー」です。「早くしなさい」の名護方言は「sa'ra
=サーラ」ナイ・シェーです。 歩く速度ではなくて
「走る」速度でしなさいが「サーラ」ナイ・シェーで
しょう。



 シュメールのアルファベット表記
 は次の通りです。



 シュメール語  日本語   英語
(大文字表記)

 

 SAR        走る    to run


           急かす   to hasten



The Pennsylvania
Sumerian Dictionary