人間が怒らない虫の居所はどこか

 最近知った事ですが、大人の女性は極端に虫を嫌うようです。虫は嫌いだが蝶は好きと
いう御婦人もいますが、蝶が好きな人は大人の男が多いと思われます。 虫を調べていると
虫ではなくて「人間と関係がある言葉」も多いようです。弱虫、泣き虫もそうですが、人間
は「虫の居所が悪い」と怒り易いようです。本当の虫は葉の上から人間に捕られて投げ捨て
られるか、踏み潰される場合が多いのではないでしょうか。 そうならない為には「人間に
見つからない場所」が良いでしょう。虫から蝶への変化を追ってから1年以上が過ぎましたが、
ほとんどの蝶は「葉の裏」に卵を産み、その卵は孵化後も葉の裏で寝泊まりをするようです。
日中は葉の表で葉っぱを食っています。あの人は今日は「虫の居所が悪いかどうか」は「そう
簡単に分らない」でしょう。人間が「見ようとしない、または簡単には分らない葉の裏側」に
隠れているのが「虫」ですので、人間の「気持を表す虫」も普通は「無視して良い物」で、
意識して見ない限り「見えない物」と考えた方が良さそうです。 

 スメル語辞典で虫を探すと次のような言葉が見つかりました。

EH = 機嫌が悪い時、人を叱る時に言う言葉、沖縄方言のイェーに似ている
         「アー」と嘆く時の音にも似ています。
KAZAZAK = 「風上」に置けない奴に似ています
KISIM = 歯ぎしりをする音、「軋む」音が聞こえます
KUZAZU = くさす、クサミクン(怒るの名護方言)に似た音です
LALLA = イライラの「ラ」に似ていますが、もっと似ているのは「駄目に
         なった時に発する名護方言の「ダーダー」や駄々をこねるの「駄々」
         に似ています。「da」行音を「la」行音で発音する地域もあります。
MUL = 無理するのは良くありません。「全部駄目だ」と言う時も名護方言
         「ムル・ヌン・ナラン=(チームの)全員がなっていない」と言い
          ます。
NIM = 人の話を聞いているのかいないのか全く反応が判別できないか、
         全く他人とかけ離れた態度を取る人は名護方言では「NIM=ニン」
         ピラー=(caterpillar=青虫」のpillar」と言います。ニンピラーと
         交渉すると虫の居所が悪くなる人が増えるでしょう。
NUMUN     = 人を「飲み込む」ような態度を取る人を見ると虫の居所が悪くなる人
         もいるでしょう。飲むの名護方言は「numun=ヌムン」です。
UMAN = 残念ながらつい最近までは子供を産めない人、産まない人は「虫扱い」
         をされたようです。「産まない」は「uman=ウマン」とも言います。