チンブクと沈没と転覆

 田んぼや沈没など「ta=タ」行音と「t,a=チャ」行音 は入れ替わり易く同じ意味を
表すようです。沈没の「t,in=沈」が「ten=転」の音に変っても意味は同じようです。
「ブクブク」「沈む」と言います。「b=p」ですので「ブク=buku=puku=沈む」と考えられ
ます。舟は「tenpuku=転覆」すると「t,inbotu=沈没」する場合が多いと考えて良いでしょう。
あっと言う間に向きを変えるのは昆虫の飛び方の特徴でしょう。右に向きを変えるのか左に
行くのか、又は上に行くのか下に行くのか全く予測出来ない飛び方します。四方八方自由自在
に向きを変えて飛びます。蝶の写真を撮ろうとすると、直ぐに飛んで行きます。一か所に長く
いません。「僅か、数秒間」しか同じ場所に留まりません。せわしいです。英語の「turn=向き
を変える」と似たような音の昆虫に「tonbo=蜻蛉」がいます。蝶は名護方言では「tenpu=tempu
=テンプ」です。「tenpu=tonbo=tinting=蜻蛉」はその音の中の「回転、車輪、輪廻」などを
表す「転=ten=ton=t,img=qing」の音と「ling=ring=輪」の音が含まれているのに気づき
ます。政府に反対する人たちが別の国を作ろうと運動する場合があります。そのような運動を
「抑える」行動は「t,inbu=鎮撫」です。統治者が統治される人々を「抑える、抑圧する」行為
です。現在ではチベットやウィグル地域で良く見られます。魚を獲る時に釣り竿を使いますが、
グラス・ファイバー製が出る前は沖縄では「t,inbuku=チンブク」と言う名の竹が使われていま
した。釣竿は魚がかかると「水中に没します」。「ある範囲の下へ行く、沈む、抑える」などの
意味を持つ「t,e'bu=tinbu」への当て字が「沈没」や「鎮撫」でしょう。その音の変化形が転覆
や方向転換などの「転=ten=turn」だと考えられます。 一か所に「僅かだけ滞在する」のは
今では「臨時」と表現する場合があります。とても「短い時間しか一か所にいない」「トンボ」の
名護方言の「tempu=テンプ=トンボ」の音は英語の「temporary=一時的な」に良く似た音です。

 アッカド語では次の通りです。

 t,e'bu. =沈む、アッカド語、英語では sink