まだ知らない、言っても無駄、無知

  前にアッカド語では「mudu=知っている、知識」と言いましたが、「mada=まだ」「知らない」
も「mada=知っている状態の否定」だと理解出来ます。「言っても無駄」も「muda=聞き入れない=
新しい事実を知ろうとしない=事実を受け入れない」と理解出来ます。「d=t」の変化に注目すると
「mudi=muti=無知=何も知らない事」だと分ります。このように日本語にはアッカド語の「mudu=
知っている」が色々な形で入って来ているのが分ります。

 アッカド語では次の通りです。

mudu   = 能力がある、知っている、気づく、経験がある、賢い
--------- 英語では competent, knowledgeable, be aware of, experienced, wise

la mudu = 馬鹿、無知、何も知らない
--------- 英語では stupid, ignorant, unaware

mudutu = 知識、気づいている状態、知恵
--------- 英語では knowledge, awareness, wisdom