バーとターバジェーク

 現在の60歳以上の人は若者の全然の使い方が逆転して否定に使わないで肯定に使われている
のを苦々しく感じているのではないでしょうか。言葉の意味の逆転は良くあるようです。名護の民話
を読むと「腕の良い大工の棟梁」は「ta'ba=ターバ」「ジェーク=大工」と言われていたそうですが、
ある老婦人との行き違いで建築の中止、契約の破棄を言い渡されたそうです。 その老婦人は
「tab bar=tabar=taba=ターバ」ジェークの働き方が「気に入らない=嫌」だったそうです。その時
以来ターバジェークの意味が逆転したとの民話が残っています。 私はこの民話はとても大事な民話
だと思っています。意味の逆転がある事と言葉の語源が探れる可能性があるからです。「嫌」な物は
「除外」したがります。子供は嫌な物は口に入れたがりません。「嫌」の沖縄方言は「bar=バー」です。

 スメル語では次の通り。

BAR TAB = 怒る、英語では angry

BAR = 外側、英語では outside

TAB = 燃える、英語では burn