カマン・カマン・七マカイ

 食べ物をどうぞ召し上がって下さいと言われて最初は断りますが、一度食べる事に
「同意したら」七杯もお変わりするのを沖縄方言では「カマン・カマン・ナナ・マカイ」と
言います。「食べない、食べない」と断っていたのに、食べ始めたら「七杯」もお変わり
する状態を言います。「マカイ」は「maka=賄」ナウの「maka」で、「makai=お椀」です。
どうしてそのような表現があるのかその理由は私にとって、はっきりしませんでしたが、
スメル語辞典を見てその理由が分った気がします。平坦な所は水平に近いでしょうが、
「naname=斜め」なら勾配があり、徐々に「高く」なり「上がって」いきます。 カマン・
カマン・ナナマカイには「驚き、或は非難」、ご機嫌が「naname=斜め」の姿が表れている
のではないでしょうか。

 スメル語では次の通りです。

 NANAM = 同意する、上がる、上昇、向上、英語では consent, ascent

 MAKKASH =(不満などの)強烈な叫び、喚き叫ぶ声、嘆き
       英語では clamor, uproar, lamentation