カヂグテー・アインと柱のよう: 柱のように痩せ細っているが力強い

  「体が細くて力がなさそうなのに相当な力がある」状態を名護方言では「kadiカヂ」グテーアイン
と言います。例えば体が大きく太った人と対戦する小さくて痩せ細った人の対戦を見ている時に、その
小さい人の「動きが速い」だけで無く、大きい人が小さい人を掴んで後から投げ飛ばそうと、「何回も
投げを打ってもなかなか勝負が決まらない」時に、この小兵の力を「kadi=カヂ」グテーアインと表現
します。相撲界では日馬富士がカヂグテーアインと言えるでしょう。カヂグテーアインと言われる人の
相撲を見ていると「危なかしくて」「hara-harasu-ru=ハラハラスル」でしょう。まるで恨みを「晴らす=
harasu」ような必死な姿が目に浮かびます。小兵力士の「カラージ=kara'zi=hara'di=ハラージ=髪」
は相当乱れています。この「kad=kadi=カヂ」の意味にふさわしい言葉をスメル語辞典で見つけました。
カヂ・グテー・アインと言われる人は勝負を最後まで捨てません。ぎりぎりまで頑張ります。そのような
態度を名護方言では「shipitai=シピタイ」・ムンとも言います。渋とく頑張るのシピタイ・ムンです。
「shibuku=渋く」に音も意味も似ています。「何時まで経っても変わらぬ、不変」名の「宇宙」です。
宇宙は「宇柱」と書くべきかもしれません。「宇=柱=大黒柱のように強く長持ちする状態」です。
「強い」のを名護方言では「chu'=強=柱」ハンと言います。チュウ・ハンのチュウは「柱」と考え
たらその意味がとても分り易いです。

 スメル語とアッカド語は次の通りです。

  KAD = 縛る、結び付ける、織り込む、引っ掻く、苛々させる、集める

        英語では to tie, to weave a mat, to scratch, to itch, to gather
 
  hara'su = アッカド語、スメル語の KAD と同じ

  hara'du = アッカド語、スメル語の KAD と同じ

  shipku = 柱、パイル、アッカド語、英語では pile

U = 柱、パイル、スメル語、アッカド語の shipku と同じ