ミートゥジャーナトゥン: 目を閉じるような細長くなった目の形を銛に例えた言葉

  銛は魚などの獲物を取る道具です。銛の首里方言は「tugia’=トゥジャー」と言います。
夫が浮気をすると「tugi=トジ=妻」は目が「tugia’=トゥジャー=銛」のように「尖った」
形になるでしょう。人を「詰問するような、銛のような鋭い、目つき」を首里方言では「ミー」
「トゥジャー=tugia’」ナトゥンと言います。 そのような目付きをするのは嫉妬に狂った
「turgid=tugidu=トゥジドゥ=妻だ」「よ=エール」と名護方言では言います。とても大きく
「見開いた」目は「丸い」形ですが、疑いの目で目を「細長く」したら「銛のように長く」なり
ます。その形は「目」を「togita=閉じた」形に似ています。「閉じた」の名護方言は「tugitan
トゥジタン」です。沖縄方言では「r」の音は良く抜けます。 「t=d」の変化は良く見られます
ので「tur gid=tudid=tugit=閉じた」の変化が推測できます。大きく見開いていた丸い目の
形が「目を閉じた」ら「銛の形」に似ていると考えられます。多少は後ろの「少=少ない」の
意味になります。シュメル語の「少長」即ち「短長」が「長=長い」意味になるのは日本語が
分る人なら容易に推測できます。

 スメル語では次の通りです。

IGI TUR GID =  蔑む、見下す、軽蔑して見る
              英語では despise, to look contemptuously at someone

IGI =  目、英語では eye

TUR   =  小さい、英語では small

GID   =  長い、英語ではlong