悪事千里を走る: 悪い噂の広がりは足の速さが到底及ばないようです

  悪事は千里を走ると言います。口幅ったいという言い方があり、歩幅という言葉
もあります。「口」を表す「haba」と「足」を表す「haba」があるようです。そう考えると
「haba=広がりや広がる速さを表す言葉」と考えられます。ある範囲には「haba=幅」
があり、それを「越える」と「他人事」や「他国」になります。「haba」の音は
「守るべき範囲」の意味もあるのかもしれません。そう考えると「他人の事に
口を挟む」のが「口幅ったい」事だと簡単に理解できます。 商売人の品物が早く
「捌ける」のを名護方言では「haba=ハバ」キンと言います。お店の中にある商品
がお店からお客さんの手に移る事ですで「haba=ある範囲から別の範囲への移動」を
表す言葉であるのが分ります。「haba」行音は母音を強調すると「hanba」行音に変り
ます。品物が「ハバ」キンなら「hanbai=販売」がうまく行った証拠です。「足は移動
する為の器官」ですので、「足や足の動き」を表す言葉にも「haba」行音が含まれている
と推測できます。「脹脛」は名護方言では「hunba’=フンバー」とか「hunda’=フンダー」
と言います。相撲では土俵外に押し出されないようにする時には足に力を入れて「hunba
=踏ン張」ルと言います。他人の物を「hunda=フンダ」クルには他人の家まで「歩いて
行き」、そこに侵入しないと出来ないであしょう。次は口に関する「haba」行音を探して
みましょう。口幅ったい以外にも見つかるかもしれません。沖縄の竹富島は一番古い沖縄
方言が残っている地域かもしれません。スメル語、アッカド語トルコ語に似た言葉が
たくさん見つかります。このメソポタミアの言葉は面白い、沖縄方言に似ていると思う時
には今帰仁方言辞典や首里方言辞典だけでなく竹富方言辞典も見る事にしています。沖縄
本島の方言より竹富方言の方が中東付近の言葉に近い言葉が多く含まれている感じがします。
「嘘ばっかり」に関連ある言葉を探そうと「bakka」行音、「hakka」行音、「pakka」行音
を見ると関連ある言葉がたくさん見つかりました。「haka=墓」は生きている人と死者を
区別場所であるのが分ります。 生きている人は家に住みますが、死者は「墓」に住みます。
体の中にある物を「外に出す」のを「haku=吐く」と言います。思うように仕事が進まないと
「haka=捗」ドラないと言います。決めた範囲の仕事を早く終えられるかどうかを表す言葉です。
色々な漢字を「haka」行音に当てていますが、「haka、baka、paka」の音は「ある範囲内にあるか
その範囲を越えているかを表す」言葉に含まれているのが分ります。そう考えると「baka=馬鹿」
を使ってはいけないとする言語政策ほど馬鹿げた事はないでしょう。もしそれを実行すると全ての
「haka, baka, paka」行音の言葉も使用禁止にしないといけなくなります。嘘ばっかりしゃべって
いるのは「中味」がない事をしゃべっています。中が何もない状態は「pokkari=ぽっかり」開いて
いると言います。名護方言ではそういう状態を「pu’ka’=プーカー」と言います。「中が開いて
いる」、「中空」になっているのは「口の中」も同じです。「口」はアッカド語では「pu」で、
スメル語では「ka」です。中が「pokkari=ぽっかり」開いている状態、「pu’ka’=プーカー」
の状態はアッカド語とスメル語の口で表現されているのが分ります。頭の中が「空っぽ=プーカー
pu'ka'」の状態が「baka=馬鹿」だと考えられます。「puka=baka」の変化が考えられます。
水の上に「puka puka=プカプカ」浮かぶ「泡」は「中が空気だけで何も入っていない」です。
名護方言では「風船」も「pu'ka'=プーカー」と言います。

 アッカド語とスメル語は次の通りです。

pu = 口、アッカド語、英語では mouth

KA = 口、スメル語、英語では mouth

KAG = 口、スメル語、英語では mouth

HUB = 足、スメル語、英語では foot

BAD = 脚、スメル語、英語では leg