きりっとした鼻と霧立ち昇る

 高い状態を表す言葉には「kiri」など「kira」行音が含まれるようです。「kiri=霧」
は「立ち昇る」と表現されます。「立っている人が多く」もう人が入る余地がない
時には「立錐」の余地がないと言います。「立」と一緒に用いられている立錐の「錐」
は「kiri=錐」と読みます。「先が尖って」いる物で床や板に突き刺して「立てられる」
のが「錐」です。「kiri」の音は「立っている、尖っている、高い」を表す音であるの
が分ります。鼻が「高い」人は「kira=嫌」イと言う人も多いのではないでしょうか。
人間は前から見ると目が目立ちますが、横から見ると「鼻」が目立ちます。目鼻立ち
という表現があります。目が立つ事はあり得ないですので「鼻=立ち=高い」と考え
られます。「kiri=きりっ」と鼻筋の人は美人だと見なされるのではないでしょうか。

シュメル語では次の通りです。

  KIRI = 鼻、英語では nose