カジミンと笑みと恥じらい: 物、意欲、表情の隠し方

  隠すの名護方言はカンコー・フン又は「kadi=カジ」ミンです。目の前にある物はその「kadu=数」を
「kazo=数」エラレますが「隠している」物は「数え」られません。「隠れて」一人で何かをこそこそする
人には「kaza=風」上に置けないと言います。物は真ん中にあると見易いですが、「kado=角」、片隅
にあると「隠れて」いるように感じます。探し難い、見つけ難いです。「kada」行音は「隠す、見えない
ないようにする、奥へ仕舞い込む」状態を表す音であるようです。 「数、風、角」は「kada」行音への
当て字に過ぎない事が分ります。 交渉相手がいつも笑顔で接していると心の中で何を考えているか
分りません。「emi=笑み」は「心中」を「隠し」ます。 「そういう事か、本当か、それは正しいか」と問い
質す時には名護方言ではアンチ・「エン=en=em」ナー、アンチ 「エーミ=e'mi=emi=emu」と言います。
自分の心の中にある疑いの気持を「隠したつもりで隠しきれない」言葉が「エーミ」と考えられます。人
に見せるべきで無い、避けるべき事は「imu=忌む」と言います。人が見えなくなる、「お隠れ」になる、
「死ぬ」と「imi=忌み」事と言います 。「ema=絵馬」には願い事が「隠されている」と考えられます。
  隠そうと思っても「隠しきれない、押えられない」状態が止むを「得ん=en=emu=得む」でしょう。
大きい物は小さい物を「隠し」ます。大は小を兼ねるといいます。「大=L」では小は「隠せ」ます。
「中=M=emu」でもどうにか小は「隠せる」のでしょうか。シュメル語とアッカド語が分ると言葉遊び
も楽しめます。

 シュメル語とアッカド語は次の通りです。

  KADU = 覆い隠す、シュメル語、英語では cover

 emu  = 覆い隠す、アッカド語、 シュメル語の KADU と同じ、英語では cover