勝利に帰するとシルシドー: 屋敷の周囲の地面に立てた杭は所有権を表す印です

 ここの土地は自分の物だと所有権を主張したい時には「地面に」石などの「物を置いた」ようです。
この石で囲った土地は俺の物と言う時には、これが「sirusida=印だ」と言います。 名護方言では
「sirusido=シルシドー」と言います。 勝負事では勝ち負けが決まります。 二人が戦った場合に
勝った人の名を言ってその人の勝利に「kisuru=帰する」と言います。この言葉の成り立ちを見ると
昔の戦い、戦争は「土地争い」だった事が分ります。 土地の所有権争いがあった場合には戦って勝
った方に所有権は「帰属する=帰する=kisuru」事になります。

 シュメル語とアッカド語は次の通りです。


 KI     = 場所、英語では place
    US   = 凭れる、(力を加える方法、即ち上から下に押すのも含まれると考えられます)、
         英語では to lean (push も含まれるべきだと思います)

  KI US   = 地面に置く(置かれた印)、英語では set on the ground


shurshudu = シュメル語の KI US と同じ、名護方言の「シルシドー=印だ」に音も意味も似ています。

   SUR  = 押す 立てて押す 押し立てる、英語では press

KI SUR   = 境界線に印をつける、境界線に(杭などを)打ち立てる、英語では mark a boundary